200A大電流の測定でも、再現性と安全性を確保
TO220やTO247の汎用パッケージは実使用ではコンパクトで使い勝手が良い反面、大電流を流す評価時には電流線接続や冷却方法に課題があります。
大電流ソケットは、定量的に高い再現性を確保し、測定の安全性と生産性を大幅に改善します。
TO220, TO247両3端子パッケージを固定し、200Aの大電流を接続できるソケット治具です。
サンプルは、通常通りのネジ固定や、モールド面を上から押し付けて固定します。ソケットごと絶縁されたベース板に搭載されるため、サンプルの固定状態を変えないままコールドプレートや恒温槽で温調できます。
サンプルの足をソケットに差し込み、サンプル端子固定ネジを締め付けて大電流端子に押し付けます。
ソケットの差込口はTO220とTO247のいずれも差し込めるような寸法になっています。
サンプルの固定方法は以下のいずれかです。
モールド面を押し付ける場合、ネジの締め付けに対しどのくらいの負荷がサンプルにかかるのかは以下を参考にしてください。
200Aの電流を流すのに十分な大きさの端子です。継ぎ目なくサンプルの端子と接触する構造となっています。大電流端子は、サンプルの端子の下面を支えます。
測定端子はプローブピンとなっており、サンプルの端子の上面にコンタクトします。ソケット上部に出た接続端子先端には、付属するリード線付きソケットを差し込み、測定器類と接続できます。
ベース板は両面とも高い精度の表面加工がなされており、十分な厚みのある硬質アルマイト処理により絶縁されています。コールドプレートが接触する底面は完全にフラットです。
本治具にコールドプレート(CP)を設置するかどうかの選択です。
J:なし 別途CPに固定して使用してください。
CP:CP一体型 循環液を通すコールドプレートと一体化します。外径Φ12のチューブと接続します。
TO220やTO247はネジで固定できますが、そのための取付ネジ穴をベース板に加工するかどうかの選択です。
0:なし ネジ穴は加工しないため、サンプル取付面はフラットです。
1:TO220用 TO220を取付けるためにちょうど良い位置にネジ穴を加工します。
TO247を取付ける場合にはこの穴の上に重ねて置くことになります。
2:TO247用 TO247を取付けるためにちょうど良い位置にネジ穴を加工します。TO220を取付ける場合には干渉しません。
ベース板はパワーサイクル試験装置の押付け治具でCP上に設置することを想定しています。
その他の場所にネジを用いた固定を行う場合に必要な取付穴を、ベース板に加工します。
0:なし ネジ穴は加工しないため、ベース板底面はフラットです。 CP等への押付けは治具が必要です。
1:φ6X2 M5サイズのネジで固定できる穴をベース板の両端に加工します。
Φ4.2mmの穴があいているため、M4ネジで丸端子が取付できます。当社の耐熱柔軟ケーブルでは5.5sq(AWG10)までの太さが選択可能です。
アルマイトに頼った絶縁では、角部での短絡が起きやすいです。出荷時には角部の導通試験を重点的に行なっています。傷が入った場合には短絡する可能性が高いため、十分な注意が必要です。
上記お問い合わせフォームから、お問い合わせ製品製品(PWT用周辺機器)→大電流ソケットを選択してください。