パッケージのTcまで温度を変動させるロングパワーサイクル試験※では、電流負荷時にコールドプレートの冷却水流量を絞ることでTcを上昇させ、無負荷時には流量を増加して冷却することが試験時間の短縮に有効です。このような流量調整を、パワーサイクルテスターと連動し、自動で行うことができるバルブユニットです。
※JEITA ED4701 試験方法603 パワーサイクル試験(ケースタイプ/長時間)
基本構成仕様 | ||
装置外形サイズ(幅x奥行x高さ)mm | (標準)W540 x D724 x H698 | |
キャスター・アジャスター | (標準)アジャスター一体型キャスター 4個 | |
使用環境 | (標準)15℃~35℃(結露無きこと) | |
電源 | (標準)不要 | |
循環液種類 | (標準)エチレングリコール水溶液 濃度30% | |
循環液温度範囲 | (標準)常温~80℃以内 | |
使用最高圧力 | (標準)0.5MPa | |
チラー配管接続径 | (標準)Rc1″継手 | |
流量計 | (標準)無し | |
装置内漏液対策 | (標準)ユニット内漏液パン+排出用ドレンバルブ | |
装置内漏液検知 | (標準)センサー無し | |
装置下漏液対策 | (オプション)ユニット下漏液パン設置&センサー | (オプション)光学式 |
耐震金具 | (標準)無し |
チャンバーを固定する方法です。
なぜバルブユニットが必要なのですか?
さまざまなパワーサイクル試験のうち、Tcまで変化させるロングパワーサイクル試験では、効率よくTcの温度を変化させるために、負荷時に冷却水量を絞ることが有効です。バルブユニットをシステムに追加することで、このような冷却水量のコントロールが可能になります。
チラーに過度な負荷が掛かることはないですか?
バルブユニット内部の配管はバイパスされており、チラーへの負荷が最小限となるよう配慮されています。この配管回路は元々PWTに組み込まれているものと同じ設計です。万が一バルブユニットやサンプルが詰まるようなトラブルが発生しても、弊社が設置したチラーであれば、バイパス回路によりチラーへ過度な負荷が掛かることはありません。
流路抵抗が増えて流量が足りなくなることはないですか?
回路の設計はオリジナルと同じですが、配管の太さは25Aという規格により約8倍の流路面積を確保しています。パワーサイクル試験機で流量が不足する場合の対応策としても利用いただけます。